毎年日にちがかなり変わる中秋の名月!2017年だけでなく、2018年以降の中秋の名月の日付から新旧歴のズレの理由まで、子供だけでなく、大人でも素朴な疑問をスッキリできるようお伝えしていきます。
中秋の名月とはいつ?
旧暦で8月15日(十五夜)のこと。
中秋とは「秋の真ん中」、名月で「満月」、つまり秋のちょうど真ん中の満月です。
旧暦での季節分けは次の通り
春 1月 2月 3月
夏 4月 5月 6月
秋 7月 8月 9月
冬 10月 11月 12月
旧暦で秋とは7月、8月、9月の3か月のこと。この3か月の真ん中は8月。その8月の真ん中は15日なので8月15日が秋の真ん中、中秋と呼ばれました。それで旧暦では8月15日を「十五夜」と呼んでいます。
現代の猛暑日になる7,8月が「秋」と言われても「1か月以上ズレてない?」って感じますよね。このズレの原因は旧暦の新暦の日数の差から。旧暦と新暦の違いがイマイチよく分からなくてこの際スッキリしたい方は次を、計算が面倒そうだなぁ~て方はちょっと飛ばしてお読みください((笑)
中秋の名月のズレは旧暦と新暦の差
旧暦は「月の満ち欠け」をひと月とした1年
新月からまた次の新月までは29.5日かかります。ここまでは子供たちは小学校理科で習いますね。(中学受験でも基礎知識で暗記項目になってます^^)
1か月29.5日×12か月=354日(1年)
あっ、少ない(笑)
この12か月分をかけた旧暦の計算は学校では教えないですが、カンタンな計算を見せると新旧歴のズレの意味が小学生以上の子供などには分かりやすいと思います。
新暦は「地球が太陽の周りを1周する」ことで1年
地球が太陽の周りを1周するには365.24219日かかるといわれています。
とりあえず1年を365日にして、半端な残りを4回分(4年分まとめてみます)0.24219日×4回=0.96876日
4回分(4年分)でほぼ1日なので、4年に1度1日分足してうるう年、366日とするんですね。
うるう年とはなにかを知っていても「なぜ1日多いの?」をここまで答えられる方は意外と少ないのでは。私も今回計算して初めてスッキリしました~。のちに子供から質問されたらぜひ「ドヤ」って顔で答えてあげてください。((笑)
中秋の名月だけ特別扱いの十五夜になってる意味は?
十五夜つまり満月は年に12回から13回あります。先ほどの29.5日で新月から次の新月まで月が満ち欠けを繰り返すから。
1年に何度も十五夜の満月があるのに、中秋の名月だけ取り立ててちょっと格上みたいになってますよね。((笑)
理由は所説ありますが、秋は空気の乾燥から澄んでいるため、月がよりくっきりと綺麗に見えるからではと言われています。ちなみに春夏冬は季節ごとの大三角や代表的な一等星など星座が華やかで見つけやすいですが、秋はみなみのうお座のフォーマルハウトがぽつんと見えるくらいでちょっと夜空が寂しい気がします。
でも逆に言えば星座がそれほど目立たない秋だからこそ、中秋の名月がより引き立つのかもしれないと思ってしまいました。^^
中秋の名月は満月とは限らない?
見事に丸い名月を楽しめると思われている「中秋の名月」。でも「中秋の名月」=「満月」とは限らないんです。「いやいや、十五夜は満月でしょ」と思われる方も多いのでは。
満月は月と太陽が地球を間にして正反対の位置に来る日。つまり、中秋の名月である日(旧暦の8月15日)に毎年毎年、月と太陽が正反対になるぴったりの位置に来るとは限らないということ。
今年2017年は10月4日(水)が中秋の名月(旧暦の8月15日)で、満月になるのは2日後の10月6日なんです。
2018年以降の中秋の名月は
ちなみに2018年以降、中秋の名月と満月を調べてみました。
2018年9月24日
2019年9月13日
2020年10月1日
上記日程全て中秋の名月ですが、満月じゃないんです!微妙~に真ん丸ではないということ。
過去には中秋の名月と満月がピッタリ重なった年が連続したこともありますが、ズレてなかなか合わない時もあるんですね~
でもほぼほぼ満月に近いきれいな月が見られるのが中秋の名月。厳密に満月じゃなくても、遠く昔のご先祖様も見上げていた名月を、時代を超えて同じ日に見あげてみたいですね。^^
ついでにお伝えすると、2021年9月21日、ここは中秋の名月と満月がピッタリ合います!
小さいお子さんがいるご家庭は、4年後には星座や月といった天体を十分楽しめる年齢に成長されているのではと思います。親子できれいな中秋の名月(満月)を見上げながら、色々なお話ができるかもしれませんね。^^
ここは私も是非ご家族や仲のいいお友達と「中秋の名月」「満月」を堪能したいです。楽しい宴で、((笑)
中秋の名月に月見団子とすすきの意味は?
中秋の名月に月見団子をお供えする意味
江戸時代に白いお団子を月に見立てて飾ったとされています。
それ以前は秋に収穫した里芋やお神酒だったといわれています。
お月見団子【送料込】お月見団子&うさぎの上用饅頭とあんこセット(北海道・沖縄別途+500円かかります)【10/4到着のみ】【お月見団子 中秋の名月 十五夜 お月見セット お月見だんご】
(2017/9/27時点)
秋は台風や強雨など自然災害も起こりやすい時期。収穫の秋でも無事に作物が獲れることへの感謝という説があります。
祖先への感謝の意味
「月は少しずつ欠けてまた満ちていくことを繰り返す」この消えてはまた生まれるような月の満ち欠けに親から子、孫と続いていく生命の神秘を感じ祖霊をしのんだという説があります。
すすきを飾る意味は?
すすきは稲穂にとても似ていることから、十五夜に神様に秋の収穫の感謝をこめて飾るようになったといわれています。
また、鋭い切り口から魔除けになるとも伝えられて、無病息災を願う思いも込め飾られたとの説があります。
今のように街に明かりが沢山ともっていなかった時代。昔の人たちは真っ暗な夜に神々しく輝く月をあがめて、収穫や祖先への感謝、また月自体の美しさを見て楽しんできたんでしょうね。
平安時代の貴族が中秋の名月に宴を楽しんだ月を、今私たちも見ているかと思うと、時代を超えたロマンを感じてしまいます。^^
日々の子育てや家事に追われて忙しいママも、是非中秋の名月を見上げて、秋の夜長をご家族や大切な方と楽しんでくださいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
よく読まれている記事
知育時計のおすすめは? 失敗しない時計選びは優先順位がポイント
具体例アリ!時計(時間)の読み方教え方1.幼児、子どもに今日からスグできます♪