百玉そろばんは知育玩具紹介でも人気で、雑誌やブログ記事のおすすめ特集などで紹介されるものを選ばられる方も多いと思います。どちらかというと見た目の好みで選ぶ方が多いようですが、百玉そろばんを「知育効果」で比較するとメーカーごとに商品の特徴差がかなりあります。
今回は「百玉そろばんを使う目的や効果」から失敗しない選び方を具体例を挙げながら細かくご紹介します。他では見ない詳細情報満載で、百玉そろばんを比較するポイントもご紹介させていただきます。
百玉そろばんを比較する時のポイントは3つ
有名メーカーのものや、カラフルなものが目を引く人気の百玉そろばん。でも百玉そろばんをブログなどの人気やおすすめ情報だけで選ぶとあとで「思っていたのと違う」となることもあります。
なぜなら、百玉そろばんのおすすめや人気の理由が明確でない場合が多いから。「インテリア性が高くきれいなので」や、「子供が好きで選んだから」など、それはそれでいいと思います。
百玉そろばんに限らず、知育玩具は多くのメーカーがそれぞれのコンセプトで知育玩具を作っているため、なにを重視して作られたかで差が出ます。
もし「百玉そろばんを比較して効果的なものが欲しい」「売れ筋や人気に関係なく子供に効果が期待できる百玉そろばんが知りたい」なら、先の学習に少しでもプラスになるものを選んだほうが効果が期待できます。
そこでスマイルママが知育玩具のマニアックな独自視点から数ある商品を比較して、一般的に人気かどうかにかかわらずポイントを明確にすると、おすすめの百玉そろばんはこうなります。
百玉そろばんを知育効果から比較するポイントは3つ
1. 珠が5個ずつの色分けになっているか
2. 視覚的効果が高い色か
3. 品質とコストパフォーマンスが優れているか
この3点を詳しくご説明する前に、よくある質問にお答えしますね。それは「百玉そろばん珠の後ろに数字の書かれたボードがあったほうがいいですか?」というもの。
結論から言うと、あくまで私の考えですが、百玉そろばんにこの数字ボードは重要ではありません。あってももちろんいいですが、たくさんの子供たちが百玉そろばんを使うのを見てきて分かった頃があります。
それは、
「百玉そろばんの後ろのボードに書かれた数字は、子供たちはほぼ全員見てません!」(笑)
動く『珠』を目で追うので、集中している子ほど、数字ボードは不要です。逆に『珠』だけに集中して、「動いた珠」、「残りの珠」を意識して見る方が「数量の増減インプット」にはるかに効果的です。
そもそも百玉そろばんの最大のウリは「数量変化を視覚的に認識できる」ことですから。これさえ百玉そろばんでできれば、数字はカード、数字表、プリントで教えたほうが早くて確実です。
珠が5個ずつの色分けになっている百玉そろばんはなぜいいの?
ズバリ、子供が5の合成、10の合成を目で見て理解しやすいから。
1. 5の合成、(1と4で5など)と10の合成(7と3で10など)を百玉そろばんの「珠」を増減させることで「数量」を視覚で確認できます。
例えば1+1=2 と教科書やドリルに書いてある「数字」の和を、百玉そろばんでは「珠」が◇+◇=◇◇という「数量」の和として目で見れて理解できます。引き算も同様です。
数の増減で重要になるのが、「5の合成」と「10の合成」。なぜなら、「5の合成」がスラスラできると「10の合成」が当然早くできるようになります。
そして百玉そろばんで「10の合成」を間違いなくできるようになると、のちに小学校入学後の算数で半数以上が間違えるといわれている、「くり上がり算、くり下がり算」を楽々クリアできるからです。
5個ずつ色分けされた百玉そろばんは、「5のかたまり」、「10のかたまり」を強く印象づけられて効果が倍増します。
視覚的効果が高い色の百玉そろばんがおすすめ
視覚的効果が高いというのは5個ずつがはっきりした色の百玉そろばんのこと。
5個ずつのかたまりに分けられた2色遣いの百玉そろばんが有効なのはご説明した通りですが、次は百玉そろばんの珠の色です。幼児はコントラストがはっきりした色の珠でできた百玉そろばんのほうが「5の合成」を簡単に意識します。
ここで大事なのがはっきりした対比の色。パステルカラーのほうがおしゃれなリビングでも違和感ないかもしれませんが、百玉そろばんの繰り上がり繰り下がりにつながる効果を意識したとき、「5のかたまり」は大変重要。そのためにははっきりしたビビットカラー色の珠がおすすめです。
こちらをご覧ください。
百玉そろばんで「5」をあらわしたもの。
次に「6」をあらわしてみます。
黄色が1個だけで赤5個の仲間に入れず、「違和感」アリアリですよね(笑)
この「違和感」が幼児でも「5のかたまりをしっかり認識できるようにする」のに効果的です。
色だけのことですが、視覚的効果で子供たちは「言葉の説明」よりも「5のかたまり」が強くインプットされます。
百玉そろばんの品質とコストパフォーマンス
百玉そろばんは幼児期から小学校低学年くらいまで長く使うことも可能です。でも、5の合成、10の合成とステップを踏んでしっかりインプットさえできれば、早く使い終わってしまうお子さんも実際にいらっしゃいます。その場合、あまり高い値段の百玉そろばんはコストパフォーマンスを考えてもったいないですよね。
もちろん視覚的に数量を認識できるので百玉そろばんは有効なのですが、学校のテストはすべて数量ではなく数字です。そこで、いつまでも百玉そろばんによる数量概念の助けを借りずに、ペーパーに移行するためにも、短期間の使用で終了されているご家庭もあります。
でも早期終了しても「かけざんの単元に入ってまた百玉そろばんを引っ張り出しました~」というお声もききます^^
効果的な5色ずつの百玉そろばんを長期使用する場合はもちろん、短期使用でも十分元とれる((笑)納得の値段で、耐久性があり、子供に安心して使えるような品質、そんな都合のいい百玉そろばんなんて。。。あります!(笑)
知育効果を基準に比較しておすすめの百玉そろばん
トモエ百玉そろばん
多くの人気百玉そろばんを比較して、5個ずつの色分け、ビビットカラーによる視覚的にはっきりしていておすすめです。しかも品質的にも「そろばん」専門業者さんが作っていて、とても小さいお子さんでも使いやすい丸型の珠。
木製でしっかりしたつくりで、珠をはじいてぶつかる時の木の音色が私は好きですね。しかも2000円台の百玉そろばんのため短期使用の知育玩具になったとしても、納得のコストパフォーマンスです。
また、この百玉そろばんの特徴は縦に立てての使用だけでなく、机に平たく置いて使っても使いやすい形状なところ。子供の見やすいように年齢で置き方も変えられていいですね。
ガイド付きとガイドなしがあり、百玉そろばんの教え方に自信がない方はガイド付きを利用すると使いやすいと思います。
くもんの玉そろばん
5個ずつの色分け、視覚的効果の高さ、品質とコストパフォーマンスに優れている点で、トモエ百玉そろばんとともにおすすめです。トモエ百玉そろばんとの違いは珠の材質が木ではなくプラスチックなところと、100までではなく120まであるところ。
99までの数の増加は簡単な法則ですぐインプットできると思いますが、小さい子にとって99の次の100からの増え方も同じなんだと百玉そろばんで見せられるのはちょっと便利ですね。
知育玩具選びは大量のおすすめや人気といった不特定多数の情報の中からのどれが一番いいのか迷ってしまうと思います。デザインや色、形、材質、コストパフォーマンスなど親子のお好みもあると思います。
その時、「この知育玩具を与えることで、子供のどの部分を将来的に伸ばせるのか」を意識してみると、抑えるべきポイントがはっきりしブレずに効果的な知育玩具を選んでいけると思います。^^
百玉そろばんは今の時代、地味~なカンジの知育玩具ですが(笑)、数量を視覚的に捉えられるにはとっても便利な知育おもちゃだと私は思います。百玉そろばんは「見た目以上」に(笑)おすすめの知育玩具です。参考になれば幸いです。^^
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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