幼児(子ども)に時計や時間の読み方を教えるのはカンタンにスタートできます!
しかも時計の読み方だけではなく、時の概念や時間の流れ、時間による人々の生活も考えられる良いきっかけになりますよ♪
「○○歳で時計が読めるようになった」「こうやって時間を教える」などの記事を読んでしまうと「うちの子はまだ読めない」と焦ってしまうママも多いかと思います。でも心配いりませんよ~^^
もっと大きく「時間」を生活の一部ととらえれば大丈夫。幼児や子どもへの楽しい「時計(時間)の読み方教え方」を4回のシリーズでご紹介させていただきます。
「時計の読み方を教える前に生活の中で時間の声掛けをする」
日常会話に時間を入れた一言声掛けを毎日する
幼児や子どもに時計(時間)の教え方は実はとてもカンタンに始められます。
時計の読み方教え方で大切なポイントは次の2点です。
- 少しでもいいので毎日同じ時間を伝える。
- そしてその都度時計を見せてあげる。
あまりに簡単で軽視されがちですが、実はきちんと毎日繰り返しているご家庭は意外と少ないのではないでしょうか。
たまに気まぐれに「3時だからおやつにしようね~」でも日常の親子の声掛けとしてはいいのですが、時計の読み方や一日の時間の流れという「時間」の概念の教え方としては繰り返し同じ時間を伝えたほうが定着しやすいですよ。
時計の読み方の教え方はどのお母さまも「いつ教えたらいいですか?」「どうやる教え方が一番いいですか?」と必ず聞かれます。
一番シンプルで初めに試していただきたいのは「日常生活の中での時間の声掛け」です。
これは赤ちゃんからでもできますね。^^時計の学習のみならず、言葉かけは情緒や親子関係にもいい影響を及ぼすので是非試してみてください。
数字のインプットも同時スタートしますが、今回は声掛けに絞ってお話しさせていただきますね。
時計の読み方を教える声掛けの具体例
例えば子供(幼児)の場合、
朝「おはよう、7:00よ。今日も元気に起たね。」
お昼「12:00だからお昼食べましょう」
午後「3:00になったからおやつにしようか」
夕方「4:00だから一緒にお買い物にいこうね」
夜「6:00だから夕飯にしましょう」
夜「7:30だからお風呂に入ろうね」
夜「9:00だから寝る時間だよ」
など。
子供(園児や小学生の場合)は
夕方「今日は木曜日だから4:00になったらスイミングに行くからね。時計見て4時までに支度しといてね。」
夕方「5:00から学校の宿題始めようね。」
といった感じで決まった時間から始める習い事や勉強、テレビ、お風呂など声掛けと時計を見せてあげることを習慣として取り入れると習慣化しやすいかもしれません。
顔を洗ったり歯を磨いたりのような毎日の生活習慣でチラッと時間を意識したり、時計を見る習慣で規則正しい生活にも効果大で一石二鳥ですね。^^
時計(時間)の読み方教え方の順番
時計(時間)の声掛けは1時間単位、30分単位、15分単位、1分単位の順番で
1. はじめは7時、12時、3時、6時などぴったりした時間からの声掛けをスタートします。
2. 時間単位の声掛けで子どもが時間に慣れてきたら次は30分単位です。
8時半、11時半、5時半など半の時間で声掛けしてください。
この時「8時半、8時30分だね」のように半と30分が同じことをちょい足しで声掛けするといいですよ。こんなほんのちょっとのことですが、繰り返し聞くことで子どもの定着率が格段にあがります。
「半」って一時間の半分の意味。これは後に小学校で分数を習うときの基礎にもなるので、30分といういい方と一緒に必ず「半」という読み方と概念も教えてあげてくださいね。
3.30分が分かったら、つぎは15分、45分。
4.最後が分単位の1分から59分です。
時計の読み方教え方はこの順番に声掛けを進めていきます。
私のお教室では「時計」だけをある年齢で教えるというより、赤ちゃんの時から「日常の声掛け」のアドバイスの中に「時計」の声掛けもおすすめしています。
以前2歳児さんのママが「じゃべるようになってきたと思っていたら『ママもうちょっとで3時だからおやつ食べたい』と突然文章に「時間」が出てきて驚いた」とおっしゃってました。3時のおやつが初めて子どもがじゃべった『時間』なんて、とっても微笑ましくて笑ってしまいました。^^
それと同時に2歳児でこの「もうちょっとで3時」という言葉が出るところは素晴らしいですね。針がどちらに回るのか理解している、そして5分か10分程度で3時になるというこの時間認識ができている証拠ですね。
お聞きしたら、「もうちょっとで6時だから夕飯食べようね」などママも「もうちょっと」などあと「数分」の時間を特に意識せず口にしていたそうです。日頃の声掛けは親子の楽しい会話を生むだけじゃなく、子どもの思考力にも素晴らしい効果を発揮しますね。
幼稚園や小学生くらいでしたら「あと5分で」とか「10分たったら6時だから絵本読んで待っててね。ママご飯の支度もうすぐ終わるからね」など具体的な数字で前後を教えてあげるのもとてもおすすめです。
現在の時間だけを読んで声掛けするのにプラスして、「○分前」,「〇分後」の概念も気楽に声掛けしてあげるといいですね。
「習い事の前に準備させたいから」など、早急に時計を読めるようにしなければならない場合はこちらをご覧ください。
「時計の読み方」は独立した単体の「勉強」ではない
時計は読み方だけでなく、数や時間を考える思考力が育つ
時計を読めるようにさせたいと、どうしても時計の読み方を指導する単体の「勉強」として捉えてしまいがちになります。
日常生活の中にある『時間』や『時の流れ』を意識させてあげることが遠回りのようで実はその後の知育にもとても有効です。たかが声掛け、されど声掛けです。大好きなママの言葉は子どもはよく聞いています。
お勉強モードではなく、楽しい親子の会話にさらっと入れてあげてください。「時間の声掛け」の時に時計を見せてあげたり指さしてあげてください。
そして時計の読み方にとどまらず、生活習慣の確立や時間内で作業すること、先の時間で起こる出来事の予期など生きていく上での思考力を育てることにも大いに役立ちます。
時計は数字だけ読めるようにするのはもったいないですよ~^^そして「もう〇歳なのに時計の読み方が分からない」と焦る必要もまったくないです。
まずは気楽にできる、そして効果的な「生活に関連づけた時間の声掛け」を年齢に関係なくさらっと始めてみられるのがいいと思います♪
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。