2歳児

コレなら読める!時計(時間)の読み方教え方3.練習方法

第一回から第四回までのシリーズでお伝えする「時計の読み方教え方」。
 
第三回目はいよいよ「針先の(数字)を読めるようにする」ために必要な「数字読み、針読みの練習方法」に焦点を当ててお話しさせていただきます。

時計の読み方教え方 1.「数字を読む」練習

時計を読めるようにするためにはまず1~12時までの数字を読める必要があります。
 

時間として1~12までの数、分として1~59までの数を読めることが勿論必須となります。最低限1から59まで読めれば時計の「数字」は読めます。

 
「先生、時計を早く読ませたいので、1から59までとりあえず教えたらいいですか?」と昔聞かれたことがあります。確かにそうですよね・・・でも59までって中途半端じゃないでしょうか~((笑)
 

それなら「時計を読めるようする」ことを急ぐより、先に100まで数字が読めるようにしてから、次に時計読みを練習するほうがスムーズですね。^^2歳、3歳で時計が読めてももちろんいいですが、遅かれ早かれみんな読めますから((笑)
 

いつも思うのですが、何か1つの事を単体で教えるより、関連付けられるものを一緒に教えて固めた方が知識として広く応用できまず。さらに定着もよいので先々を考えると効率的です。

 

時計の読み方教え方練習1.「1~100の数唱をできるように」

数字の1~100までは数字表やフラッシュカードが便利

数字のような抽象的なものを小さい子に教えるときはフラッシュカードが威力を発揮します。
フラッシュカードに関しては賛否両論ありますが私はいいとこどりで使ってます。効果的なものだけ使えば即戦力ツールになります。
 

フラッシュカードの弊害について気になる方はこちらをご覧ください。
七田式教材のフラッシュカード、弊害のウワサは本当?実践したママの感想

 

数字は数字表やフラッシュカードで1回に10個くらいずつインプットしていきます。数字のインプットは毎日30秒(30分ではありませんよ~30秒です。普通に読んでも10個~30個の数字を数唱できます。^^)でも覚えマス。ゆる~く毎日コツコツが実は効果的です。こういうものが便利です。

(1~100までできたら100から1までのカウントダウンもいいですよ。覚えたては嬉しくて1~100までと100~1までを小さい頃何度か往復数唱していたわが子。親はのぼせます((笑))

created by Rinker
くもん出版(KUMON PUBLISHING)


(こちらは私のお教室でも10枚ずつのみ使ってます。お片付けも楽しいようでカルタのように並べると最後はお子さんたちが競って楽しそうに集めてくれます。微笑ましくてとてもなごみます~(^^))

時計の読み方教え方練習2.「短針、長針を読む」練習

時計の読み方を教えるために「何時何分」と一度に教えようとすると混乱するお子さんが多いです。これを解決するには短針長針を分けて教えるのがオススメ。「短針長針時計」が効果的です。
 

こちらの「短針長針時計」はうちの子が小さい頃、(20年近くも前(/ω\))幼児教育実践ママ達と作ったサークルで、時計を教えるときに作った手書きのものを作り変えたもの。
 

その後、ご指導させていただいた生徒さんのママ達から「時計の読み方を教えるときに『短針長針時計』で教えたらあっという間に覚えました!」と喜んでいただいてきたものです。(当時は画用紙に手書きで針が動くように作ったのですが、近年はホワイトボードやマグネットシートが100均で買えて便利ですね。)

「短針長針時計」

効果的な針の読み方練習に効果抜群!「短針長針時計」の作り方

「短針長針時計」?聞いたことないですよね。ハイ、私が勝手に作りました((笑)短針と長針に分けて針(数字)を読む練習をするものです。
 

時間(短針)、分(長針)の順番で読むので長針短針時計ではなくあえて短針長針時計と名づけました。(スイマセン、ネーミングまんまですね。のちに短針、長針を合体させて普通の時計に移行します。)
 

時計の読み方を教えるとき、子どもが混乱する理由の一つ、それは同じ場所を指しても短針と長針で読み方(数字)が違うから!例えば、短針が1を指したらそのまま「1時」で、長針が1を指したら「5分」!
 

そこで、現役子育て時代に「いっそ短針だけ、長針だけに分けたらどうだろう」と手作りで短針時計、長針時計(それぞれの時計に針が一本しかない)を作り教えたら、途端に一日で読めるようになり驚きました。
 

ちなみに数字が100まですらすら読めている状態からだったので、すぐ時計を読めるようになった大きな要因だと思います。それ以来この短針長針時計を生徒さんたちにもお伝えして喜んでいただいてマス。^^早速作り方をお伝えしますね。

用意するもの

・ホワイトボード(2枚)
・マグネットシート(はさみで簡単にカットできるもの)
・時計の時間と分のプリント2枚(ウェブ上無料の時計画像をプリント。あるいはホワイトボードに時計の絵を書いても大丈夫)
・はさみ、ホワイトボードペン、サインペン

 

1.まずは時計の「時間プリント」に合わせて短針(太い針)をはさみで切って作ります。
この時ポイントは針先をとがらせて、「どこを刺しているのかピンポイントで分かるようにする」こと。
 

市販の教育用時計や絵本の時計の針先があまりシャープでないものも結構ありますが、針先がシャープでないと子どもは読むべき数字がダイレクトに分からずぼやけます。
 

2.次に時計の「分プリント」に合わせて長針(細い針)をはさみで切って作ります。1と同様にここでもどの数字を指すのかはっきり分かるように針先をとがらせてください。
 

時計画像をプリントアウトしたものをホワイトボードにセロハンテープで止めて、上に針を乗せればマグネットで針が付いて、簡単に動かせて出来上がり。
 

材料を100均で購入しておけば、あとは時計画像をプリントアウトし、針を切るだけで作れるので製作時間は5分!400円程度で作れて効果は絶大です^^

 
重要ポイント
・時計画像(手書きでも可)は単色でシンプルに。(色や模様をつけると意識が針に集中しません)
・短針時計では必ず各時間の間にピザをカットするように点線を描く。これがとても大事なポイント!数字が隣に移動すると(この点線を超えると)時間が変わると意識させるためです。下に詳しく書きますね。

時計の読み方教え方 短針長針時計を使った練習法

 
始めるときには必ず「時計遊びしよう♪」と遊びだと伝えてください。小さいは本当に素直です。「遊び」と言えばノッてきます。(期間限定(笑))くれぐれも「時計のお勉強しよう」と言わないように。^^

短針の読み方教え方 練習法

1.「短い(太い)針が指しているところが『時間』だよ~」と声をかけます。まずはピッタリの1,2,3など順番に針を動かして「1時、2時、3時」と読み上げてください。

 
2.次に数字と数字の間の中途半端な場所に太い針を置いてその場所の時間を教えます。
例えば短針を1から2の間でゆっくり動かして「1時~1時~まだ1時だよ~」と教えます。
 

時計が読めない原因が短針の場合は、この数字と数字の間が何時になるか分からないから!
短針がこんな位置の時です↓

だから「1を過ぎたら1時だよ」のように、数字を過ぎたらその時間と教えてあげてください。

 
そして2の数字を超えたら「2を過ぎたから2時~2時~」と言いながら3までゆっくり短針を動かします。これを繰り返して中途半端な「数字と数字の間の場所」の時間は「次の数字にいくまでずっと同じ時間」だということを教えてあげてください。

長針の読み方教え方 練習法

「長い(細い)針が指しているとこが『分』だよ~」と声を掛けて、長針を1から一周まわしながら数字を子どもと読むだけです。
 

それができたらランダムに28,56,17などバラバラに針を指して「これ何分?」とクイズにして遊んでください。これは長針時計では長針が指す数字をダイレクトにそのまま読む練習だけです。
 

この長針時計を使わずに実際の時計でダイレクトに教える場合は30分、15分(45分)、5分、1分の順に細かく教えると分かりやすいです。

長針の読み方で子どもが分からないところは「ふんなの?」「ぷんなの?」というところ。
1ぷん、2ふん、3ぷん、4ふん、5ふん、6ぷん・・・確かにバラバラ~((笑)
 

大人は意識しないですが、子どもはこんなところで疑問が出るんです。
「2ぷん」とか「5ぷん」「10ふん」など可愛い間違いを沢山聞くことと思いマス。

 
その場合は「違うよ」などと否定しないで、「数字よく読めたね~そうそう「2ふん」「5ふん」だね」とやんわり正しい言い方を根気よく教えてあげてください。いずれ慣れて覚えます。

 
もう一つ大事なポイントは30分。ここに針を置いたときは毎回「30分は半(はん)とも言うよ。1時間の半分だからね」と教えてあげてください。

 
毎日教えるとしても1回30秒から1分くらいがおすすめです。早く時計の読み方を教え込もうと親に力が入ってしまうとしつこくなりがちですが、そうすると途端に「お勉強モード」を子どもはすぐに察知します((笑)

 
「もっとやりたい~」と子どもが言うくらいでやめるのがポイント。短い時間で「時計遊び楽しかったね~ママご飯の支度があるからまた明日ね」と知的飢餓状態で次の日も楽しくできます。
 

あくまで「楽しい遊び」としてゆる~く短時間にコツコツ続けることが急がば回れで実は早く習得することに繋がります。

「時間の概念」や「おすすめの時計絵本」記事はこちらから。

具体例アリ!時計(時間)の読み方教え方1.幼児、子どもに今日からスグできます♪

0歳から使える!時計(時間)の読み方教え方2.オススメ本はこちあ

時計の読み方教え方最終回はおすすめ時計についてご紹介します。

ABOUT ME
スマイル先生
大手幼児教室講師を経て今まで指導した子供たちは3500人を突破。現在は幼児教室、オンライン英語教室を運営。「未就学児から小1の英検合格ロードマップ」考案者。幼児、小学生の英検合格させ、「自分はやればできるんだ」と自己肯定感を高めてほかの教科への学習モチベーションをあげることで評判となる。 こちらのブログやSNSでは幼児教育で育った子たちが「その後どうなったか」の結果を知る教育者しか知りえない、確かな情報をもとにお届けします。現役子育てママパパでは決して気づけないレア情報をお伝えしながら、本物の幼児教育をおうちで実践したいママパパの強力サポーターになれればと願っています。どうぞよろしくお願いします。